コーヒーフィルターや掃除機のフィルターなど、紙は日常の中で色々なフィルターとして使われている。この作品は紙と油の組み合わせにより、紙を光のためのフィルターとして認識する試みである。
新聞用紙の中央に正方形の型枠をのせ、一方はその正方形の内部に、もう一方はその外部に油を塗布する。正方形の内部に塗布したものは正方形の外側に、外部に塗布したものは正方形の内側に油が染み出す。油を直接塗布した面、染み出した面、そのままの紙の面で光の透過の仕方が異なり、光の当たり方や鑑賞位置により多様な表情を見せる。
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