角材を収納した自作のケースを背負って山を歩き回り、ちょうど良い空間を見つけて角材を当てはめる。 登山道では自然と人工の境界が曖昧に感じられる。人間は変わった形の岩石や木、岩陰や隙間に対し、それを何かに見立てて信仰したり、腰掛けたり雨宿りをするというような有用性を見出したりする。また、山麓の市街では傾斜のある険しい地形にうまく適応して建物や田畑を作ったり、水路を引いたりする。
自らに課せられた条件や持っているモノを活用し、そこにある自然に対してどのように人為が介入していくか、その素朴な創造性に着目した。
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