予め用意した数本の角材を持って街中を歩き回り、公共性の高い様々な建築空間に依存して成立する構造物を即興的に組み上げていく。角材の構造物は分解・再構成を前提としているため、接着やビスでの固定はせず、角材の断面に働く摩擦と重力を利用して直角に突き合わせて組み上げる。自らが設定したルールに従って空間に展開するこの行為は、一種の遊びである。空間の実用的な役割とはかけ離れたルールを持つ遊びの視点から建築空間を見つめ、公共空間における表現の展開と可能性を探る試み。
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